サッカー福島県社会人リーグ1部・いわきFCは、2015年12月の設立から1年で同2部から昇格し、Jリーグ参入への階段を着実に上っている。チームを運営する「いわきスポーツクラブ」の大倉智代表取締役兼総監督(47)が、インタビューに応じた。
スポーツアパレルブランド「アンダーアーマー」などを手がける「ドーム社」の安田秀一CEOとの間で、3年ほど前から構想を進め、誕生したいわきFC。当初は2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けたいわき市の「復興から成長」をうたっていたが、考えが変わってきた。
「(震災で)僕には分からない体験をされている方もいる。その人たちに『あなたたちを元気にします』と言うのは違う。そんな思いを胸に秘めつつ、未来に向かって皆さんが希望を持てること、それが全てなんだと思って活動している」
全国クラブチーム選手権優勝など好成績も残し、JFLへ飛び級昇格も期待されるが、結果だけを求めることはしない。
「どうやって勝つかが大事。相手に合わせるより、自分たちがやろうとしていることを見て、お客様が感動するようなゲームをするのが一番大事」
6月にクラブハウスとカフェ、英会話教室など商業施設も併設した「いわきFCパーク」も開業予定。サッカーに限定せず、地域の様々な世代が楽しめる空間を目指す。今年中にも、新スタジアム建設に向けた検討会が発足する見通しだ。
「『いわき市を東北一の都市にする』というのが最大のビジョンです」
大きな目標へ一歩一歩ずつ進んでいく。(聞き手・竹内 竜也)
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